恐怖のフライト(前回のブログ参照)を乗り越えてたどり着いた沖縄。相棒の帰省と、もう一つの目的。それは(日本では)沖縄にしかいない「ホシギス」を釣ることでした。
ホシギスってなーに?
日本近海に住むキスの仲間は4種いると言われています。シロギス、アオギス、ホシギス、モトギス。本州四国九州(以後、内地)の一般的なキス釣りで釣れるのはシロギスで、僕は今までこれしか釣ったことがありません。昔はアオギスが東京湾にも生息していたそうですが、今や九州などの一部地域でしか釣れない絶滅危惧種。
そして、沖縄にいるのは残りの2種、ホシギスとモトギス。2種とギスで韻を踏んでます。
モトギスは数が少なくなかなか釣れないようですが、ホシギスは沖縄ではポピュラーなちょい投げのターゲット。人生で4種コンプリートを目指すへっぽこ投げ釣り師の僕が、ひとまず2種目を!と意気込んで相棒の実家に釣り道具を持ち込みました。クーラーボックスの送料、往復約8000円。
あまりにも情報がない
相棒の実家でお父さんお母さんに歓待を受けた翌朝。沖縄のゆっくりとした日の出を待たずに、夜も明け切らぬ内から僕はレンタカーに釣り道具を積み込んだ。那覇から一路、目指したのはうるま市の石川海岸だ。
沖縄でのホシギス釣り情報を調べたのですが、地元のみなさんは「なんか釣れればいーや」くらいのノリで、チン(現地の呼び方。クロダイの子)などと一緒くたに狙っているようで、専門で狙う人はあまりいない様子。内地のキス釣り師が何人かチャレンジしているブログやYouTube動画を見つけましたが、どれもあまりハッキリした場所は言ってくれないので、写真や動画の背景などから推察して釣り場選び。沖縄の海岸線はサンゴ礁が多く、内地の砂浜のようにズルズルとさびけばすぐに根掛かりしてしまいます。少ない情報と釣り動画の背景を元に、グーグルマップで血眼になって砂地を探して、たどり着いたのがこの石川海岸でした。
んで、お前は「石川海岸」とか言っていいのかという話なんですが……あんま釣れなかったのでいいでしょう、という判断です(笑)


きれいな朝焼け。これだけで来た意味はあったかもしれない。期待を胸に、第一投。
▼使用した道具
シマノ 05スピンパワー395EX
シマノ 18サーフリーダーCI4+30 PE0.8号
オモリ:自作半遊動タイプ23号
仕掛け:ささめ ビクトルキス6号4本針
エサ:青イソメ

・・・第二投。
・・・・・・第三投。

なんもアタらん。ちょっと移動。
そして第四投!
「プルプルッ…プルプルプル」
およっ!?なんか小さなアタリ。ピンギスか?と巻き上げを開始。やたら重い。魚体が海面を滑ってくる。なんか平たい。

ヒイラギちゃん。沖縄にもいたのね。なんか模様が違うけど。
しばらくして、また小さなアタリ。

クロサギちゃん。こっちではミナミクロサギっていう別種だとか。
その後も遠近投げ分けていきますが、だんだんと魚の気配が薄くなったので見切りをつけました。石川海岸はズルズルさびいても何も引っかからない、とてもキスが居そうな砂地でしたが、今回は出会えませんでした。
熱田漁港も砂地なんだけど・・・
続いてやってきたのは、北中城村にある熱田(あった)漁港。

ここもいくつかの釣り動画やブログで紹介されていた、どうやら鉄板ポイント。
仕掛けを投げ込んでみると、たまに引っかかるところがあるものの、基本的には砂地。ゆっくりとさびいていると・・・ブルブルッ!とさっきより強めのアタリ!回収中もグングンと手ごたえが伝わってきます。これはついに?

だ、だれ??あなたは??
釣りの後でGoogle先生に聞いてみたところ、シャムイトヨリという魚のようでした。結構おいしいらしいので持って帰ってみればよかった。
ちょこちょこと場所を変え、港内向きでちょっといいアタリ!

ちょっと大きいクロサギちゃんでした。
その後も釣りをしていると、足元にはイワシ系の何かが回ってきました。それもすごい数。海の色が変わるほど。

面白いもん見たな〜、とは思いながらも、キスは釣れず。港内向きはほとんど引っ掛かりのない砂地で、群れが入っていればキスは釣りやすそうでしたが……。夕方から予定があり、いつまでも釣りはできないので、残念ながらここで沖縄での釣りはおしまい。またいつかリベンジだな。後ろ髪を引かれながら、釣り場をあとにしました。

リベンジは翌日に
翌日は相棒と島の北部をぷらぷらとドライブする予定で、それも楽しみにしていたのですが、相棒が一言。
「もう一日やれば?」
え?いいんですか。

というわけでまさかの2日目に突入。今度は名護市の羽地内海にやってきました。前日に釣具店さんで教えてもらったポイント。しかし、潮回り的にド干潮のタイミングで、まったくアタリはなし。やはり厳しい。移動。
羽地内海の別のポイントへやってきました。ここでは一投目にブルブルっとアタリ。

クロサギさま御一行。でも、魚がいるということは分かったぞ。少しずつ潮が満ちて、魚が入ってきて、その中にキスがいるかも。

ロケーションは抜群。でも、そこからアタリは途絶えてしまい、いろんなところを探っても無反応。うーん、こんなに厳しいとは。
ブザービート・ホシギス
虚しく時は流れて、残された時間はわずか。夕マズメまで釣っていたいところですが、夜はお父さんお母さんとの夕食の予定が。タイムリミットは15:00。
最後の一投はわずかなヒントにかけて、最初にクロサギさま御一行を釣ったポイントでひたすらステイ。残り3分。2分。
ブルブルッ
んおっ。久しぶりのアタリだ。クロサギちゃんっぽいけど。まあでも、魚を釣って終われるならいいでしょ〜と巻き巻き。おお、平たい魚体。あれ?2匹ついてる。仕掛けをつかんで、先針に付いていた魚を見た瞬間、僕は叫びました。


やったキスだぁ!(大声)
三十路男が二日かけて、小魚を一匹釣って小躍り。でもでも、僕にとってはうれしすぎる一匹。こんなに一匹を釣るのに苦労して、そして喜んだのは久しぶりです。
勢い込んで15分だけ延長戦しちゃいましたが、クロサギを3匹追加して終わりとなりました。

釣れたキスとクロサギは、相棒の実家で唐揚げにしてパクパク。中骨も二度揚げしてボリボリ。シロギスとおんなじ旨さがありました。クロサギも食べたことなかったけど、けっこう美味しかったので今度釣れたら持って帰ろう。
ホシギスを狙ってみて分かったこと
終了間際、ブザービート、ロスタイム、サヨナラホームランな幕切れで終わった今回のホシギスチャレンジ。いくつか分かったことがあるので、俺もホシギス釣ったるぞ!と思った皆さんにアドバイスを2つ。一匹しか釣ってないけど。
①満潮を狙うべし
地元の釣具店の店員さんには、「満潮のときに浅場に回ってくるから……」というアドバイスをもらいました。が、2日目の最初の釣り場はド干潮のタイミングでほとんど水深がなかったので、魚のアタリはZERO。また、移動中にちょい投げの方に話を聞いたら、「今は引き潮だからダメだね」とも。
釣りの最後の方、夕方に向けて潮が満ちてきてアタリ(クロサギだけど)が頻発したので、もう少しやってたらホシギスももう少し釣れたかもしれませんね。シロギス釣ってるぶんにはド干潮でも釣れる時は釣れますが、ホシギスは特に潮回りを気にした方が良いようです。
②呼び名はキスでOK
何のこと?と思うかもしれませんが、ホシギスは沖縄で「ウジュル」と呼ばれている、という記述が散見されます。ですが、釣具店にも釣り人にも普通に「キス」で通じますし、青イソメ売り場のポップにも「キス釣りにおすすめ!」と書かれていました。下手にウジュルとか言うと、たぶん逆に通じないか、ないちゃーが何言ってんだと思われるかもしれません(笑)
ぜひぜひ、皆さんもホシギスにチャレンジしてみてください。僕もまたいつか。ではでは〜。
