友人ジョージと、2人で静岡ツーリングに行ってきました。
ジョージは高校時代からの友人で、こんなあだ名ですが純日本人。
目鼻立ちがくっきりした顔をみた相棒が「これはジョージって感じ」と言ったので、そう呼ぶことにします。
ジョージ自身は「俺左利きだからポールがいい(マッカートニーにちなんで)」とか言ってましたが。
母胎のような地下水?
今回のツーリングの発端は、こんなやり取りでした。
ジョ「うなぎ食べたい」
僕「三島か浜松か?浜松だと泊まりになるけど」
ジョ「泊まりでもええで」
僕「ほな浜松か」
ジョ「そこまで行くならサウナしきじに寄りたい」
10数年来の友人ということもあり、スムーズに今回の旅の目的地は決まりました。
サウナしきじは静岡市にある温浴施設で、サウナ愛好家の間では東の聖地などと呼ばれていて、全国からお客さんが集まるようです。
軽ーく調べてみると、休日は入場待ちも発生するほどの人気だそうで。さわやかといいアウトレットといい、東京の人は静岡に行列を作るのが好きですなあ。
サウナーであるジョージに、しきじは何が違うのかと聞いてみると
「水風呂だよ。天然水がすっごい軟らかくて、まるで母胎の中にいるようなんだ」
お前、胎児のときのこと覚えてるんか。
5月某日。
早朝に横浜(ジョージの家)を出発した我々は、小雨と箱根の濃霧に負けず、尻の痛みにも負けず、国道一号のバイパスでえっちらおっちらと静岡に向かいました。

実は苦手なんです
やってきました聖地、サウナしきじ。
平日の午前ということもあってか、幸いにも待ち時間は無し。受付で1500円を支払い、館内着とバスタオルを受け取っていざ中へ。

中ではたくさんのサウナーたちが、椅子に座ってグヘーっとなっていました。
ささっと体を洗って、まずはジャグジーへどぼん。ジョージはジャグジーはそこそこに、2つあるサウナの左側の部屋へと入っていきました。
さて僕はというと。
実はサウナ苦手なのです。だって暑いから。
スーパー銭湯にはよく行くんですが、そこでもサウナには入らず、ジョージと行く時も別行動です。風呂上がりの休憩所に一番の快楽を覚えるタイプ。
そうは言っても、せっかくの聖地。食わず嫌いしないでたまには入ってみるかーと、サウナに近づきます。視力0.1の目を凝らすと、左が「フィンランド式」、右は「薬草サウナ」。どっちがいいのかよく分からんので、とりあえずジョージのいるフィンランド式へ。
中に入ると、猛烈な熱気が襲ってきます。作法もよく知らないで入りましたが、ジョージが(あの座布団を敷くんだ)と指さして教えてくれたので、腰かけに座布団を敷いてお尻をぺたり。
「熱ッッ!!!」
サウナ中に響くデカボイス。尻が焼肉になりそうなレベルで熱い。気を取り直して座ろうとしますが、息を吸った瞬間に鼻の中に焼けるような熱さ、もはや痛さが広がります。僕の呼吸器系が、ここを出ろと警告を発してくる。
座布団を拾い「これどうすれば?」とジョージに聞くと
「外」
という答えが返ってきたので、外に出ると使用済み座布団のカゴが。
座布団をそっと置いて、僕の聖地巡礼はものの10秒で終わりました。
その後は平和なジャグジーへ。隣の水風呂に手を突っ込むと、確かに軟らかいけど、さすがに10秒サウナーの僕には冷たすぎる。
ややすると、サウナからでてきた体格のいいおじさんが水風呂に頭からざぶうん。だらーんとうつぶせのままぷかぷか。え、死んだ?

幸い生きてましたが、ヒートショックになったりしないんだろうか。あれ気持ちいいのか?釣った魚をクーラーボックスの氷水で〆てるみたいで、どう考えても健康に悪そうだけど。
10分ほどジャグジーに入って出ましたが、自慢の地下水のおかげか、お風呂上りにはつるっと滑らか。いいお湯でした。
サウナ苦手民なりの楽しみ方
2階の休憩スペースは革張りの座椅子がいっぱい置いてあって、自由に休むことができます。ご飯も頼むことができるんですが、そこで食べた焼肉ドン。

これがうまかった。
ご飯がふっくら、粒立ちつやつや。やっぱりこれも地下水で炊いているそうで、軟水ゆえにご飯がおいしく炊きあがるのだとか。地下水バンザイ。
食後は座椅子でお昼寝。天気のいい5月、開け放たれた窓から風が吹き抜けて気持ちいい。風薫る5月にも空調に頼りきりの施設が多い中で、いいですねえ。
サウナ苦手なのは変わらなかったけど、聖地は魅力たっぷりでしたよ。
サウナで溶け切ったジョージは「もう帰りたーい」とのたまいましたが、本来の目的であるうなぎを食べに浜松へ向かいました。


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