春を取り戻しに弘前さくらまつりへ行ってきた②

旅行

こんにちは、じゅんです。

相棒が初日分を書き上げてくれたので、青森旅行2日目は僕がレポートしていきますよ。

前日の寝不足&歩き通しで疲れ果て、朝ごはんの8時までたっぷり寝てやるぞーと思っていた僕。それは相棒も同じだったのですが。

〜朝6時半〜

相「晴れてる!桜見に行こう!」
僕「ほぇ・・・?」
相「朝ごはん前に行こう!」
僕「ねむぃ・・・」
相「じゃあ、一人で行く」
僕「ぅぅん・・・僕も行くぅ」

昨日の疲れはどこへ行ったんだーー。いつも朝はよわよわの相棒、旅行でテンションが上がっているようです。

昨日でもうたくさん見飽きたと思っていたけど、やっぱりいい。岩木山もしっかり顔を出しています。日本中見渡しても、ここまで存在感のある山はそう多くないでしょう。

昼間は300円払わないと入れない天守広場も、朝の時間は無料開放。天守はいま、石垣の補修のために移動していますが、これも来年には元に戻るそうです。

僕は大学生くらいの時、現存天守めぐりをテーマに旅をしていたことがあります。日本に12個、江戸時代に建てられた天守が残っているのですが、そのうちの一つがここ弘前城。2018年の夏にここを訪れて、移動した天守を眺め、「次来るときには元に戻っているかな」などと思っていたのですが、2度目も芝生の上でした。

2018年夏に撮った天守
2018年夏の石垣工事。この時バラバラだったものが・・・
今回はきれいに組み上がっていました。

お城の建物を持ち上げて引っ張って動かして、石垣を解体して元通り(石の位置まで同じ!)に組み直す。10年がかりの大プロジェクト、城を守ろうとする途方もない作業です。今度は本来の位置に戻った天守を見たいものです。

美味しい気まずい朝ごはん

歩いて宿に戻って朝ごはん。7年前にも泊まった小さな宿で、とても居心地よく、朝ごはんも美味しかったので再訪したのです。
朝から歩き回ってお腹ペコペコの我々は、白子入りのニシンの煮つけ、タラの芽のバター炒め、ほっかほかのご飯に舌鼓。丁寧で季節感のある朝ごはんの、なんとうまいことか。
ふたりでパクパクモグモグしていると、一組のお客さんがチェックアウトのために階段を降りてきました。

朝ごはんスペースはフロントと一つの広い空間になっているため、会話がよく聞こえてきます。最初は「お世話様でした〜」「ありがとうございました〜」などと、よくある旅館とお客の挨拶だったのですが。

セルフタイマーで宿の方とお客さんが記念写真をパチリ。常連さんなんだなー、と思っていると。

客「最後に来られてよかった」
宿1「何言ってるの、また来られるよ」
宿2「元気でいてね」

・・・なんだか、今生の別れのようなあいさつに。宿の人もお客さんも、感極まって泣いてるし。

見送った後の宿の主人の一言
「はあ、別れはつらいねえ」

・・・この空気、おかわりくださいとか言い出しづらいよ(笑)

探しています、ローカル線の旅情

チェックアウトして五能線に乗り込み、次なる桜の名所、芦野公園へ向かいます。さらば弘前、また来るぜ。

五所川原駅で降りて、津軽鉄道に乗り換え。ローカル線の旅、旅情が最高だねえ。
と言いたいところなんだけど、なんか人多くねえか。

てか、観光バスで乗りつけてくるんか〜い!そのまま行けよ!バスで!乗り継ぐな!

そんなこんなで、やってきた列車は超レトロ。引っ張るディーゼル機関車は1959年製(両親と同い年)、客車に至っては1948年製。77年前の車両が現役とは。

床や室内張りは木製で、クッションはふかふか。大昔の集団就職とか、こんな列車でみんな東京へ行ったのかな〜などと、思いをはせました。
たまたま革ジャンを着ていたので、なんだかシブくていい感じに。

冬場はストーブ列車として運行していて、それが大人気だそうです。どうりでスルメくさいわけだ。

スルメはいいんですが・・・

通路向かいの外国人観光客が車内で納豆を食いだしたので、
「お前の国の列車でシュールストレミング食ったろか!」
と心の中で悪態をついておりました。食べたことないけど(笑)

古い客車の揺れと、スルメと納豆のスメル、観光案内を絶え間なくしゃべり続ける車掌の声に酔いそうになりながらも、どうにか芦野公園へ到着。

帰りの列車までは1時間と少し。限られた時間でしたが、桜を眺め、つり橋を渡り、味噌おでん(10本500円、安い!)を食べて満喫。

ホームは写真撮影の皆さんであふれかえっていたので、僕たちは写真を撮る気もなくさっさと乗車。行きと同じ客車にがたんごとんと揺られて五所川原に戻り、平日朝の小田急並みに混んでる五能線&奥羽本線で新青森に。ローカル線の旅なのに、なんだかどっと疲れたぜ。

やっぱり新幹線だわ

乗り換えの30分でお土産と駅弁を買い求めて、いざ新幹線。

帰りの駅弁は、2人ともこちらをチョイス。

十和田バラ焼き重1500円

満員の在来線に疲れた身に染みわたる肉のうまみ。新幹線サイコー。前回の記事で相棒がいっていた通り、僕は新幹線が一番楽しいのです。

「移動が好きだ。移動しているときの私は、とてもなごんでいる」

僕の好きな小説家、原田マハさんのエッセイに書かれていた一節。同感だぜ。

バラ焼き重がちょっと物足りなかったので、盛岡駅の停車中にコーヒーを買って、お土産のアップルパイをもぐもぐ。

こんなに小さいのに1個300円もするだけあって、濃厚でうまい。

・・・「まもなく、大宮に到着します」・・・

はっ!と目が覚めたらもう大宮でした。新幹線のシートって結構薄いのに、長時間座っててもお尻が痛くならないからすごい。

後日、相棒もアップルパイを食べた後に3時間ほど昼寝をしていたので、もしかすると猛烈に眠くなる成分でも入っているのかもしれません(笑)

帰ってきたぜTOKYO。

やっぱり家だわ

最寄り駅の近くですき家の牛丼をテイクアウトして、自宅で夕食。2人とも、どんだけバラ焼き弁当が物足りなかったのか。量より質と言いたいところだけど、量がある程度なければ質を語るに及ばないのだ。

やっぱり家だわー。
って、言うために旅行をしている。旅に出ると分かる、家のよさ。ずっと家にいると、分からなくなっちゃうからね。

そんなマッチポンプな旅を、これからも続けていきたいと思います。

ではまた、どこかの旅の空で。


タイトルとURLをコピーしました